シルバー天使の応援歌 ⑪ 日大アメフト部騒動


日大アメリカンフットボール部の悪質タックル問題に関して、関東学生アメリカンフットボール連盟は先に日大に科していた改革実施の状況を詳細に確認した結果、不充分との結論に達し、秋のリーグ戦参加は不可との裁定を下した。内田前監督と井上元コーチは既に除名処分となっており、日大アメフト部の前途は厳しいものとなっている。

 

 内田前監督   井上元コーチ

日大がアメリカンフットボール部による悪質タックルの事実解明のために設置した第三者委員会(委員長・勝丸允啓弁護士)が7月30日午前、大学当局に最終報告書を提出した。第三者委員会の勝丸委員長らは同日夜、最終報告書を公表し、内田氏の指導体制を選手に対する一方的で過酷な「独裁」「パワハラ」と批判した。経営トップの田中英寿理事長(71)の責任についても、自ら十分な説明を尽くすべきだと指摘した。田中理事長は臨時理事会で最終報告書を受け入れる意向を示したが、記者会見の予定はないということだ。

 

最終報告書では悪質タックルが5月中旬に問題化して以降も、大学当局は「事実関係の調査を怠るなど当事者意識が希薄だった」と指摘した。また6月の中間報告書で指摘した、当時理事でアメフト部OBの井ノ口忠男氏による隠蔽工作にも言及し、その露骨な悪質性を明らかにした。アメフト部の再建には「内田氏、井ノ口氏らの影響力を完全に排除しなければならない」と強調した。また、内田正人前監督の独裁体制は組織として当然の帰結であり、なるべくしてなった結果であることを明確にした。形式上存在した「部長」とは名前だけであり、保健体育審議会も不明確で形骸化したものであった。その上で、体育学部の長と部の長が内田前監督であり、加えて内田氏は人事担当常務理事、人事部長を兼職しており、チェック機能が働かないのは一目瞭然である。従って内田氏に「ものが言える」のは事実上、理事長しかいない。このような状態の中で、すべては内田氏まかせになり、大学の対応は後手、後手に回ることとなったと大学の体制を厳しく批判した。また、宮川泰介選手が行った反則行為は内田前監督と井上奨前コーチの指示によるものだったと認定した。他の選手にも似たような反則の指示が繰り返されたとし、「指導者としても資質を著しく欠き、責任転嫁の姿勢は極めて悪質」と断定し、併せて関係者に対しては「一切関わってはいけない。影響力のある地位にいるべきではない」と斬り捨てた。

日大は第三者委員会の報告を受け、同日午後東京都内で臨時理事会を開き、大学の信頼を著しく損なわせたことにより内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)元コーチ(29)を懲戒解雇処分とした。しかし田中理事長の責任論は出ず、監督とコーチの責任のみの処分となった。

 

何となくスッキリしないまま幕引きとなるのだろうか。このままでは何の解決にもならずに、二人の悪質指導者による「単なる出来事」として葬られてしまいそうだ。そこが大学側の狙いのようだが、この大学の良心はここに来てもまだ押さえつけられたままでいるのだろうか。第三者委員会も大学のガバナンス不良については鋭く指摘することができたが、立ち直る意思と実行をどうするかは、大学側の自浄作用に委ねざるを得ない立場のままであった。教職員組合が立ち上がって改革を訴えていたが、最近の報道にはその後の動きが見えてこない、どうなったのでしょうか。大学側は「アメリカンフットボール部の直接的管理義務は大学側にはない」との立場を貫いているようだが、大きくは文部科学省の管轄下にある教育機関であり、国税が投入されている最高学府において発生した、犯罪性の高い事案であるとの認識が欠落しているようにも見える。

卒業生や現役学生、その家族や関係者の喪失感は怒りとも聞こえる程だ。附属の下部学校の生徒達への影響も小さくはないだろう。学力の比較においては、東京大学を始め並み居る優秀大学がしのぎを削る東京にあって、全く話題になることはないが、それでも学生数の多さでは群を抜いて多い。従って、学生、卒業生、関係者の輪も、全国規模の広がりで大きく、今回の報道でどれだけ傷つけられたかは押して知るべしだろう。田中英寿理事長、この期に及んで見苦しい振る舞いは謹んで頂きたい。下品な態度や無知をさらけ出した言動ばかりが映像にでてきますが、見たくありません。「オレは相撲しか知らんから・・・」相撲関係者も顔を背けたくなるようなセリフは、日本人として恥ずかしい

 

日本大学田中英寿理事長

 

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