煙草のない世界 ⑮    タバコ禁止実現へ


年が明けて2019年1月初旬、無邪気なタバコ推進国会議員だった栗山大臣は東京の議員会館に戻っていた。年末に貝塚親分の政策秘書から受けた国際情勢の説明に、打ちひしがれたまま意気消沈していた。その上、統計上では喫煙者数が確実に減少していることが明白だった。財務省との原料葉煙草の買い取り価格交渉も思うようには進展できずにいた。全てが手詰まりで、八方ふさがりとも言える状態で身を縮めていたのだ。年末国会も予定通り、「入管難民法」、「改正水道法」などの重要法案をサッサと処理して新年を迎えていたが、栗山大臣にとっては興味の湧かない案件ばかりの国会審議だった。

 

三国同盟による「日本劣化作戦」はその後目立った動きを見せなくなった。やはり、貝塚親分の分析が正しかったのか、日チャン友好議員連盟の方にも何の情報も入らなくなっていた。日本国内のタバコ業界利益代理人たちの動きはどうだろうか。これは今までと代わらず、地道にニコチン中毒患者を増やし続けているようだ。カナダからの「アメリカの大手タバコ会社がカナダのマリファナ業界に資本投下!」のニュースに、我も続かんとばかりにチャンスを伺う輩(やから)が出現しそうで危なっかしい。恐らく日本にも進出しているタバコ会社の勢力がうごめいているのだろうが、他国の国民を薬物中毒患者にする事が許されるとは信じ難い国だ。そろそろ日本国民も本気を出して、タバコの薬害を考える時がきていると思われるのだが・・・・。本当に真剣に「タバコ追放」を家庭でも、職場でも、学校でも、町内会でも、どこでもかしこでも、国中で論じ合う機運を盛り上げなければ、この国はタバコという大した事の無さそうな薬物に蝕(むしば)まれて、体力を無くしてしまうことに成りかねませんよ。

 

 タバコは数日で頭の中に中毒組織を作り上げ、中毒組織はニコチンや諸々の薬物作用を要求します。体中の血管や筋肉、臓器、神経に至るまであらゆる部位に影響を及ぼし、ボロボロの体にしていきます。多くの人が、ガンや心臓病、循環器系疾患から神経系その他の病気に冒されることになるでしょう。頭のてっぺんから爪の先まで、全身で影響を受けない部分はありません。必ず病気になります。直ちに死を迎えるか、若干は生き延びるかは神の手に委ねられることになります。今更後悔しても、元に戻ることはできません。絶望的です。でも、それも自分で選んだ人生です。

 

ここまでの話は個人の生き様として看過することにしても、タバコ吸いの人はいずれ医療機関 のお世話になります。日本では割と行き届いた医療保険制度が整っているおかげで、国家のバックアップが得られます。すなわち、国家予算で国民の生命維持のための予算が編成されているのです。この経費は国民から集めた貴重な税金です。そしてこの制度は国民みんなで、タバコ中毒患者さえも救おうとする制度なのです。「周りに散々迷惑をかけてきたタバコ吸いの人達」をもです。それにつけても、この予算額が年を追う毎に増加している事を認識している国民が意外に少ないのです。この医療保険充当予算は国家予算のかなりの部分を占めているのですが、多くの国民はその事にあまり興味を示しません。それが重大な問題です。毎年41兆円を超えるお金を食い尽くしているのですよ。そこにタバコが大きく関わっていることを認識しなければなりません。国を守る防衛費ですら5兆円ちょっとなのに。

 

タバコを吸う人は、いずれは国家予算を食いつぶす日本劣化要因になってしまうので。国のお荷物です、お分かりですか。タバコは国を滅ぼすかも知れない重大なマイナス要因なのです。国中の一人一人が、バラバラで吠えても叫んでも一歩も動かない現実は誰もが知るところですが、「何とかしなければ」とも思っているのです。

 

 

◇ タバコ事業関連法を無くし、JTを解体し、そして「タバコ禁止法」を成立させて、日本からタバコを追放する。そのために、先ずは街頭での示威活動、そしてデモ行進、国会への請願と少しづつ活動の範囲を広げていく。まるで昔の学生運動のようですが。それでも、「めげずに日本劣化議員や利権亡者たちの粘着質パワーに立ち向かうには体を使わなければ」と思う。こんな運動を専門的に繰り返している野党の先生方にも応援をお願いしよう、お得意のジャンルでしょう。与党にもタバコ禁止を推進したい先生方は大勢います。タバコ禁止が利益になる利権屋さんもオーケーです。みんなが動き出すことが重要です。日本中「タバコ禁止」、「タバコ禁止」、「タバコ禁止」どこへ行っても大盛り上がりにするのです。荒唐無稽(こうとうむけい)な絵空事(えそらごと)のように思われますが、実現可能で確実な方法ではないでしょうか。そして、ここは「日本共産党」の出番でしょう。強力な動員力を発揮してください。「旧社会党」系の先生方も先頭に立って下さい。福島瑞穂さんもチャンスです。「自民党」の先生方も負けずに与党のパワーを見せつけてください。ここでは政治的な主張は無しです。「タバコ追放」の一点に絞って力を結集するのです。さあ皆さん!

 

 

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