婆ちゃんと孫坊やの道徳 ⑤ 両親に殺された女の子


   今日はコウ君には理解できない悲しいお話なので、婆ちゃんの心の中でお話します

愛ちゃん(仮名)という10歳の女の子が自宅アパートの浴室で、お腹をすかし、寒さに凍え、傷の痛みに苦しみながら、息絶えてしまいました。今年1月に千葉県野田市でおきた出来事です。愛ちゃんは母親の実家がある沖縄県糸満市に住んでいましたが、1年半前の8月に野田市に引っ越してきたのです。糸満市に居る時から父親(実父)に殴られたり、蹴られたり、酷(ひど)い仕打ちを受けていたのですが、救いの手は届いてはいませんでした。母親の親族が危険を感じて、糸満市に相談に行き「愛ちゃんが父親から暴力を受けて、酷い目にあっている」と訴え、助けを求めました。連絡を受けた小学校で、しばらく観察した上、父親、担任の先生、愛ちゃんの三者面談が行われたのですが、学校から市へは「虐待の事実は認められなかった」という報告が届いたのみです。

弱い被害者と一緒に、加害者も同席した、三者面談」が成り立つと考えた学校と担任の無自覚で無責任、無知で不勉強な体質 に寒気を感じます。子供を育てる学校の、直接子供と関わる立場の先生が、子供を守るという最低限のことすらできていない現実が、何の疑問も持たれずにまかり通っているのです。進路相談でもするつもりだったのでしょうか。恐ろしい加害者が何故同席できるのですか、あり得ない対応です。怒りで胸が震えます。

 

                                              この後、糸満市の担当者は家庭訪問を2度計画したのですが、父親からの直前の連絡で延期になってしまった。そのまま夏休みに入ると共に、愛ちゃんは父親に連れられて、父親の実家がある千葉県に転居してしまい、糸満市としては千葉県野田市に事務連絡して全て決着済みとした。問題親子が居なくなって「よかった」と思ったことでしょう。父親は暴力事件の追求から逃げるために転居したのです。  愛ちゃんは、保護されるべき対象であったにも関わらず、職務放棄をした学校、市役所、児童相談所の大人達全員によって、痛め付けら れたままで、千葉に連れられてきたのです。一切の救いも無いままです。

 

千葉に越してきても、愛ちゃんへの虐待は続いた。愛ちゃんはただジッと耐えるだけです。自分を守ってくれるはずの父親から暴力を受けているのでは、救いはありません。遅れて沖縄糸満市から越してきた母親(実母)も、全く助けてはくれなかったのです。父親の虐待を止めないばかりか、理由も分からずに「食事抜き」を命ぜられたり、愛ちゃんにとっては父親同様の恐ろしい大人でしかありませんでした。まったくの独りぽっち。

婆ちゃんは今、かわいそうで、悲しくて、涙が止まりません。愛ちゃんが亡くなる前に婆ちゃんと出会えていれば、愛ちゃんを父親から奪い取ってきて、何がなんでも保護施設に駆け込みます。そして、うちに引き取って、可愛い孫達と一緒に幸せに暮らせるよう策を講じます・・・そんなことを考えてしまいました。愛ちゃん、何とかわいそうな、短い命だったのでしょう。

愛ちゃんは亡くなる前に、学校の先生に助けを求めていました。「いじめに関するアンケート調査」を最後の頼みの綱として、「お父さんに殴られたり、蹴られたり、暴力を振るわれています。先生、何とかなりませんか?」とお願いしたのです。そんな必死の願いであったにも関わらず、先生も学校も事務的な処理をしただけで、真剣に助けてくれようとはせずに、殺されてしまったのです。

 

2月8日のニュースによると、福岡県の小学校で3年生の男子生徒が「お父さん(実母の内縁の夫)から暴力を受けている」と担任に相談をしたところ、担任教師はこの生徒の体のあざを確認して直ちに校長と協議の上、教育委員会に虐待の通報を行った。教育委員会はその日のうちに状況と事実を確認して、児童相談所、警察への連絡対応等の手を打った。そして、生徒の自宅へは警察の捜査が入り、生徒のお父さん(実母の内縁の夫)は取り調べの後、逮捕された。「千葉の愛ちゃんのように悲しい目にあわずにすんだ」のは、福岡のこの学校の先生達や関係者の心が、普通で健全なだけだった、それだけの事です。

 

 

  千葉の子供は殺されて、福岡の子供は救われた。この事実は千葉県野田市の先生方や教育委員会、児童相談所の人達全員が「子供を守る」という最低限の人間性を無くしてしまっている事を物語っています。こんな危険な町に子供を住まわせたくはありません。それでも、日本中に蔓延する「我関せず」の無責任風潮が惨事の一翼を担った事は否定できません。私達自身もこの悲しい事件を肝に銘じて、心に焼き付けておかなければなりません。

 

 

     千葉県野田市の学校のように無責任体質の学校が多いのも事実であり、又人格の欠損した親が多いのも事実です。それでも、子供は「大人に守られる」環境がなければ生きていけません。大人の皆さん、子供を守る人間性を取り戻して下さい。痛め付けられている子供の声を聞いたり、姿を見たり、話を耳にしたら、直ぐに警察に通報して下さい。間違いであっても、責められる事はありません。10回通報した内の1回でも子供が救われれば、喜ばしい行為だったと言えます。

コウ君、婆ちゃんはこれからも、子供を苦しめる大人は許しません。どこの子供であろうと、全て可愛い日本の子供です。命を賭けて戦う覚悟です。

 

 

 

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